地盤改良工

3-1 適用範囲
地盤改良工事(表層改良および深層改良)に適用する。
(注)1.表層改良とは、バックホウやスタビライザ等を用いて、地盤硬化のために添加するセメン
トや石灰等の固化材と土を攪拌混合して行う地盤改良をいう。
2.深層改良とは、地盤に挿入した管から固化材を注入、あるいは噴射し、周辺地盤と攪拌混合
して行う地盤改良をいう。
3-2 施工計画書
地盤改良の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾を受け
ること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 試験施工
(4) 施工方法
表層改良:施工範囲、施工順序
深層改良:改良方式、改良範囲、改良順序、改良速度、ステップ間隔、
近接構造物変状対策
(5) 品質管理計画(改良効果の確認方法、判定基準、位置、数量等)
(6) 機械器具類
(7) 使用材料(固化材の成分表および配合表等)
(8) その他
3-3 施工管理者
地盤改良の施工にあたっては、地盤改良に関する十分な専門知識と、2 年以上の実務経験を有する
施工管理者を現場に常駐させること。
3-4 地盤改良工
3-4-1 調査
周辺水域に影響を及ぼすおそれのある場合は、地盤改良の施工に先立ち環境保全および事故防止
のため、次の調査を実施し、その結果を報告すること。
(1) 改良区域周辺の井戸、公共用水域等の使用目的、使用状況、位置、形状、深さ、構造等
なお、特に指定された場合には、水質検査を行うこと。
(2) 改良区域内およびその付近の埋設物の名称、位置、寸法、構造等
3-4-2 固化材
(1) 現場へ搬入する固化材の品質並びに数量は、表3-1 に示す証明書を添えて報告すること。
表3-1 材料品質・数量関係資料
種類 資料 発行元 報告時期
品質証明
品質規格
製造者 着工前
検査成績表
数量証明 納品書 製造者 納品の都度
(2) 固化材等は、風化、変質しないよう保管すること。
なお、風化、変質した場合は、新品に取替えること。
3-4-3 事前配合試験
表層改良については、固化材の種類と添加量の決定にあたり、次の事項について室内配合試験を
行う。深層改良については、改良範囲の土質と既往資料の各種土質の一軸圧縮強度と固化材添加量
の関係から添加量を決定してよい。
(1) 一軸圧縮試験
(2) CBR試験
(3) 六価クロム溶出試験(必要により)
(4) その他
3-4-4 試験施工
本作業に先立ち、原則として試験施工を行い、その結果を報告すること。ただし、小規模な改良
等の場合は、本施工時の施工管理試験で効果の確認を行ってもよい。
なお、試験施工は本施工と同一地盤で行うこと。
3-4-5 地盤改良作業
(1)地盤改良にあたっては、所定の範囲を確実に施工すること。また、改良厚や改良深度を測定し、
その記録を提出すること。
(2) 軌道や構造物等に近接して施工を行う場合は変状に対する監視を行い、異常が発生した場合は
直ちに改良を中止し、その処置について届出て、承諾を受けること。
(3) 地下水、天候により著しく試験施工と条件が異なるおそれのある場合は施工を中止し、施工方
法を再検討すること。
(4) 表層改良
ア) 固化材は、納入量、計画使用量、実使用量、残量等を日々管理し、作業終了後報告すること。
イ) 固化材は、十分な混合、転圧を行い、所定の改良効果を得ること。
ウ) 改良した範囲(面積、深さ、改良体天端の高さ等)、転圧回数等を記録し報告すること。
エ) 締固めは、各層ごとに転圧による沈下が進行しなくなるまで均質に行うこと。また、転圧各
層の敷均し厚さは、30cm 程度を標準とすること。
(5) 深層改良
ア) 固化材は、納入量、計画使用量、実使用量、残量等を日々管理し、作業終了後報告すること。
イ) 改良中は、常に深度、鉛直性、固化材吐出量、回転数等を連続監視すること。
ウ) 改良体の位置(深さ、改良体天端の高さ等)、改良孔間隔、改良孔挿入深度、改良径、改良長
等を記録し報告すること。
エ) 吐出圧力等が急激に変動した場合は、すみやかに改良を中止し、その原因を調査して適切な
処置を行い、その状況、原因、処置方法について報告すること。
オ) チャート紙は、作業前に監督員の検印を受けたものを使用し、途中で切断せずに1 ロール分
の作業終了後、すみやかに監督員の確認(サイン等)を受けること。
カ) あらかじめ監督員に承諾を受けた場合を除き、改良作業中は、原則として自記記録流量計を
停止させず、以下の表3-2 に示すデータをチャート紙に記録すること。
表3-2 記録データ
種別
施工法
基本データ 施工データ
噴射式攪拌
施工年月日
注入量
機械式攪拌 注入量、掘進・引上速度、深度
キ) 受注者(元請、下請)の施工管理者は、全孔数のチャート紙にかならずサインすること。
ク) 受注者(元請)の施工管理者は、チャート紙を1 ロール単位で管理するものとし、監督員の
確認(サイン等)を受けたチャート紙に注入量等の必要事項を記入し整理のうえ、再提出する
こと。
ケ) 噴射式攪拌工法においては、噴射テストを行い、固化材の流量、固化材の圧力等をチャート
紙に記録すること。
コ) 噴射式攪拌工法においては、全孔において先行削孔時にロッド本数、および残尺により削孔
深度を確認すること。
3-4-6 固化材の品質管理
固化材がスラリーの場合は、比重を毎日1 回以上測定し、事前配合試験で決定した条件を満足す
ることを確認すること。
3-4-7 改良効果の確認
(1) 表層改良
施工後、改良効果の確認結果の資料をすみやかに報告すること。確認方法は標準貫入試験、平
板載荷試験等とする。頻度は1,000m2に1 箇所とし、1,000m2に満たない場合は最低1 箇所以上と
する。
(2) 深層改良
施工後、改良効果の確認結果の資料をすみやかに報告すること。確認方法は一軸圧縮試験とす
る。頻度は改良体100 本につき1 本とする。試験は1 本の改良体につき上、中、下それぞれ1 回、
計3 回とする。ただし、1 回の試験は3 個の供試体の平均値とする。
なお、改良が小規模の場合は、改良時の排出スライムを試験供試体としてよい。
3-4-8 仕上り状態の確認
(1) 表層改良
仕上り状態を測定し、その記録を提出して監督員の確認を受けること。但し、軌道路床改良の
場合は、施工後「2-7 路床面の仕上げ」によること。
(2) 深層改良
仕上り状態を測定し、その記録を提出して監督員の確認を受けること。
3-4-9 地下水等の影響
地盤改良工を施工する際には、地下水、公共用水等への影響を及ぼさないこと。ただし、水ガラ
ス系の材料を使用する場合は、「4-4-13 地下水等の水質検査」によること。
3-4-10 環境対策(保存)
農作物、地下水等への汚染のおそれのある場合は、プラントの周囲をシートで覆うなどの処置を
講ずること。
3-4-11 施工記録
次の資料を報告すること。
(1) 表層改良
ア)材料品質・数量関係資料
イ)事前配合試験報告書
ウ)試験施工報告書
エ)固化材の納入量、計画使用量、実使用量、残量等の管理記録
オ)改良範囲(面積、深さ、改良範囲天端の高さ等)、転圧回数等の記録
カ)改良効果の確認記録
キ)仕上り状態の測定記録
ク) 六価クロム溶出試験結果(必要により)
(2) 深層改良(噴射式攪拌、機械式攪拌)
ア)材料品質・数量関係資料
イ)試験施工報告書
ウ)固化材の納入量、計画使用量、実使用量、残量等の管理記録
エ)チャート紙
オ)改良体の位置(深さ、改良体天端の高さ等)、改良孔間隔、改良孔挿入深度、改良径、改良長
等の記録
カ)改良効果の確認記録
キ)仕上り状態の測定記録
ク)水質検査記録(必要により)
ケ)六価クロム溶出試験結果(必要により)
3-4-12 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 表層改良
ア) 固化材の入荷、使用量確認状況
イ) 改良層厚測定状況
ウ) 改良効果の確認状況
エ) 仕上り状態の測定状況
オ) 六価クロム溶出試験状況(必要により)
(2) 深層改良(噴射式攪拌、機械式攪拌)
ア) 固化材の入荷、使用量確認状況
イ) 改良体の位置(深さ、改良体天端の高さ等)、改良孔間隔、改良孔挿入深度、改良径、改良長
等の測定状況
ウ) 流量計の確認状況
エ) 改良効果の確認状況
オ) 仕上り状態の測定状況
カ) 水質検査状況(必要により)
キ) 六価クロム溶出試験状況(必要により)

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