基礎工

7-1 適用範囲
基礎工事に適用する。本章に特に定めのない事項については「8 無筋および鉄筋コンクリ
ート工」によるものとする。
7-2 ケーソン工
7-2-1 施工計画書
ケーソンの施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾を
受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 施工方法(ロット割、沈下計画等)
(5) 機械器具類
(6) 仮設物
(7) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(8) 安全対策
(9) その他(環境の保全対策等)
7-2-2 施工管理者
ケーソンの施工にあたっては、ケーソン工法に十分な専門知識と2年以上の実務経験を有す
る施工管理者を現場に常駐させること。
7-2-3 機械設備類の点検保守
ケーソンの施工に伴う掘削設備、送気設備等は、十分整備されたものを設置し、施工中は常
に点検保守を行い、安全施工に努めるものとともに、工事に支障を与えないこと。
7-2-4 ケーソン据付け
(1) ケーソンの据付けは、本体、型わく、セントル用材料などの重量に耐えられるとともに、
初期の沈下が安全にできる地盤で行うこと。なお、所定の地耐力が得られない場合は、必要
な地盤改良を行うこと。
(2) ニューマチックケーソンにおけるセントルは、作業室などの全重量に耐えられるとともに、
不同沈下等により傾斜を生じさせないこと。
7-2-5 コンクリート工
(1) 打込み
1) 刃口およびく体コンクリート
ア) コンクリートは、刃口に均等な荷重が作用するように打込むこと。
イ) 1 ロットは、連続してコンクリートを打込むこと。
ウ) ニューマチックケーソンの作業室のコンクリートは、原則として連続して打込み密実
なコンクリートとなるよう施工すること。また、セントルは、打込んだコンクリートが
必要な強度に達した後、支持状態が偏位しないように解体すること。
2) 中埋めコンクリートまたは底スラブ
ア) 掘削面は、コンクリートの打込み前に整正すること。また、水中掘りの場合は底ざら
いを行うこと。
イ) ニューマチックケーソンの中埋めコンクリートは、ブローパイプ、シャフト孔、打込
み数量等によって打込みの確認を行うとともに、適切なワーカービリティのコンクリー
トを用いて、作業室内の気圧を適切に維持するように管理すること。
ウ) オープンケーソンの底スラブを水中コンクリートにより打込む場合は、原則としてケ
ーソン内の水位の変動がないことを確認のうえ、トレミー管を用いて行うこと。この場
合、管の先端はコンクリート中に貫入された状態に置かなければならない。また、水中
コンクリートの配合は、単位セメント量を無筋コンクリートでは370kg/m3 以上、鉄筋コ
ンクリートでは350kg/m3 以上とすること。
3) コンクリートの品質管理
ア) 水中コンクリートの品質管理試験の許容値、基準値は、表7-1 を標準とする。
イ) 試験の結果、表7-1 を満足しない場合には、そのコンクリートを型わく内に打込ま
ないこと。
表7-1 コンクリートの品質管理試験の許容値・基準値の標準
品質管理試験項目 許容値・基準値
スランプまたはスランプフロー 承諾した配合計画を満足すること。
空気量 配合条件を満足すること。
圧縮強度 JIS A 5308 の規定による。
塩化物イオン量 0.3kg/m3 以下
単位水量 承諾した配合の単位水量に20kg/m3 を加えた値
ウ) 単位水量が表7-1 を満足しない場合には、前回の試験後に打込まれたコンクリート
に対する処置方法を届出て、承諾を受けること。また、処置後、すみやかに結果を報告
すること。
エ) 単位水量は、承諾した配合の単位水量に10kg/m3 を加えた値を警告値とし、これを超
えた場合は、原因を調査のうえ、次のコンクリートの練り混ぜまでに改善を図り、結果
をすみやかに報告すること。また、その場合付属書8-5 に示す単位水量測定を運搬車
ごとに1 回行うこと。
7-2-6 掘削および沈下
(1) ケーソンの掘削沈下は、施工状況、土質の状態などにより、沈下関係図を適宜修正しなが
ら行うこと。
(2) ケーソンの掘削沈下は、急激な沈下を避けるとともに、傾斜、移動および回転などの有害
な変位を生じさせないこと。
(3) 掘削した土砂の仮置き場所は、ケーソンに悪影響を与えない場所を選ぶこと。
(4) ニューマチックケーソンの掘削沈下は、原則として余掘りまたは減圧沈下を行わないこと。
また、刃口部からの漏気の有無を観測すること。
(5) オープンケーソンの掘削沈下は、沈下が困難であっても、過大な先掘りを行わないこと。
また、ヒービング、ボイリングが生じないようケーソン内の水位と周辺地盤の地下水位(被
圧水を含む)を観測すること。
7-2-7 支持層の確認
ケーソンが所定の深度に達したときは、ニューマチックケーソンの場合は土質柱状図と掘削
面における土質との対比、オープンケーソンの場合は土質柱状図と排出土砂との対比により、
沈下速度等を参考として支持層の確認を行ったうえで、施工確認を受けること。
支持層の強度が不足すると思われる場合は、その処置について届出て承諾を受けること。
7-2-8 止水壁
止水壁は所要の水密性を有し、ケーソン沈下中における土圧、水圧などの外力に対して耐え
られるものとすること。また、てっ去作業においては橋脚等のく体およびケーソンに損傷を与
えないこと。
7-2-9 安全管理
ケーソンの施工にあたっては、関連法規などを遵守するとともに、適切な安全対策を講ずる
こと。
7-2-10 施工記録
次の資料を報告すること。
(1) コンクリートの品質管理記録
(2) 鉄筋・鋼材の品質管理記録
(3) 各沈下の偏位、傾斜測定記録
(4) 掘削土量と沈下の測定記録(オープンケーソン)
(5) 支持層の確認および検尺記録
(6) 支持層の強度試験成績書(必要により)
(7) 型わく組立検測記録
(8) 圧接部管理報告書
(9) 仕上り状態の測定記録
7-2-11 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 刃口据付け位置検査状況
(2) 地耐力がない場合の処置状況
(3) 自重による沈下困難な場合の処置状況
(4) 鉄筋組立、型わく組立検測状況
(5) 底面地盤の整正、水中の場合は底ざらい確認状況
(6) 仕上り状態の測定状況
(7) コンクリートの品質管理状況
7-3 打込み杭工
7-3-1 施工計画書
杭打ち作業にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾を受け
ること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料(杭等)
(4) 試験杭打ち計画
(5) 施工方法(打込み順序、打込み精度の確保方法、継手、杭頭処理等)
(6) 機械器具類
(7) 打止め管理方法
(8) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(9) その他(地下埋設物等の調査)
7-3-2 施工管理者
杭打ち作業にあたっては、杭打ち工法と杭の現場溶接に関して十分な専門知識と2 年以上の
実務経験を有する施工管理者を現場に常駐させること。
7-3-3 杭の品質
(1) 既製杭は、設計図書の定めるところによるものとし、その品質は次の規格に適合すること。
ア) RC杭 JIS A 5372 付属書1-3
イ) PHC杭 JIS A 5373
ウ) 鋼管杭 JIS A 5525
ただし、杭の鋼材は次を用いることができる。
一般構造用炭素鋼鋼管 JIS G 3444
エ) H形鋼杭 JIS A 5526
オ) SC杭 外殻鋼管は鋼管杭に、コンクリートはPHC杭に準ずること。
(2) JIS に基づく配筋と異なる配筋をした杭は、JIS に基づく表示に加え製造工場において次の
表示を行うこと。
ア) 補強鉄筋の鉄筋径(mm)、本数、長さ(m) 例 D22-12-5.0、6.0
イ) らせん筋の直径(mm)、ピッチ(mm)、区間長(m) 例 φ4.0-50、100-3.0、 7.0
7-3-4 試験杭打ち
(1) 打込み杭の施工にあたっては、試験杭打ちを行うこと。
(2) 試験杭打ちに先立ち、次の事項を記載した試験打ち計画書を届出て承諾を受けること。
ア) 試験杭打ちの位置と本数
イ) 試験杭の杭長
ウ) 打込み機械器具類
エ) 測定項目、方法等
(3) 試験打ちの記録は、JIS A 7201 により行い、すみやかにその結果を報告すること。
(4) 試験打ちの結果から本杭の打止め管理基準(ハンマー落下高さ、貫入量、リバウンド量、
打止め測定開始深度等)を定め、承諾を受けること。
(5) 試験打ちの結果、杭長の変更を要すると認められるときは、届出て、承諾を受けること。
7-3-5 杭の運搬、貯蔵および搬入時の確認
(1) 杭の運搬、積卸、貯蔵については、既製コンクリート杭はJIS A 7201 によること。鋼杭は
変形、損傷、腐食などを生じさせないこと。
(2) 現場搬入時には、所定の形状、寸法であることおよびひびわれ、損傷、変形等の有害な欠
陥がないことを確認する。
7-3-6 建込み
(1) 既製コンクリート杭の建込みは、JIS A 7201 によること。
(2) 鋼杭およびSC杭の建込みは、前記(1) に準ずること。
7-3-7 打込み
(1) 既製コンクリート杭の打込みは、JIS A 7201 によること。
(2) 鋼杭およびSC杭の打込みは、前記(1) に準じて行うこと。
(3) 打込み中に過度の位置ずれ、傾斜および杭体の損傷が生じた場合、あるいは所定の深さに
達する前に打込み不能になった場合は、その処置についてすみやかに届出て承諾を受けるこ
と。
7-3-8 打止め
(1) 杭の打止めは、試験杭打ちにより定めた打止め管理基準によること。
(2) 所定の深さまで打込んでも打止め条件を満足できない場合は、それ以後の杭打ちを中止し、
その処置についてすみやかに届出て承諾を受けること。
7-3-9 現場継手
(1)現場継手を溶接継手とする場合は次によること。
ア)溶接継手に従事する溶接工は、JIS Z 3841「半自動溶接技術検定における試験方法及び判
定基準」、並びにJIS Z 3801「手溶接技術検定における試験方法及び判定基準」に定めら
れた試験の種類のうち、その作業に該当する試験(または、これと同等以上の検定試験)
に合格した者とし、6 ヶ月以上溶接工事に従事した者であること。なお同等以上の検定試
験とは、WES 8106「 基礎杭溶接技術検定における試験方法及び判定基準」 をいうものと
する。
イ)溶接工は資格証明書および経歴証明書をあらかじめ届出て、承諾を受けること。
ウ)溶接作業は、JIS A 7201 およびWES 7601 によること。
エ)鋼杭の半自動溶接に用いる溶接ワイヤーは、母材の材質に応じてJIS Z 3313 の規定に適
合したものとする。また、手溶接に用いる溶接棒は、母材の材質に応じてJIS Z 3211 に適
合したものとする。
オ)施工管理者は、溶接部の全数を目視により検査し、欠陥のないことを確認すること。また
監督員の指定した杭については、溶接部の第1 層と最終層のカラーチェックを行うこと。
カ)検査の結果、欠陥が発見された場合は、あらかじめ承諾を受けた補修計画書に基づき補修
すること。補修後は再度検査を行うこと。なお、補修にあたっては、割れは完全にはつり
取って再溶接を行い、サイズ不足、のど厚不足、アンダーカットの大きいものは肉盛補修
を行うこと。
(2)無溶接継手とする場合は次によること。
ア) 無溶接継手の継手種別・工法は、メーカー・仕様および性能等についてあらかじめ届出
て承諾を受けること。
イ) 施工にあたっては、使用する無溶接継手の技術資料等に定められた施工方法・品質管理
方法等を記載した施工計画書を作成し、あらかじめ届出て承諾を受けること。
ウ) 無溶接継手の品質管理状況について記録し、施工後、品質管理結果を報告すること。
7-3-10 杭頭処理
(1) 既製コンクリート杭の杭頭はつりにあたっては、鋼製バンドで杭体を強固に締付けるなど
の防護措置を講じ、杭体に有害なひび割れを生じさせないこと。
(2) 鋼管杭のずれ止めの取付け
ア) ずれ止め溶接を行う溶接工は、「7-3-9 現場継手」の技量を有した者であること。
イ) 溶接作業は「7-3-9 現場継手」に準ずること。
ウ) 施工管理者は、溶接部の全数を目視により検査し、欠陥の無いことを確認すること。
エ) 検査の結果、欠陥が発見された場合は、あらかじめ承諾を受けた補修計画書に基づき補
修すること。補修後は再度検査を行うこと。
(3) SC杭およびH形鋼杭等のアンカー鉄筋の溶接方法については、あらかじめ承諾を受ける
こと。
(4) 中埋めコンクリートの型わくは、コンクリートの打込みにより変形、移動しないよう堅固
に組立てるとともに、型わくと杭体の隙間からモルタルが漏れないこと。
7-3-11 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) 材料の規格証明書または試験成績書
(2) 試験杭打ち報告書
(3) 打止め管理基準
(4) 打込み記録
(5) 溶接工の資格、経歴書
(6) 溶接継手記録
(7) 杭頭処理記録
(8) 仕上り状態の測定記録
7-3-12 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 材料(寸法、外観検査)確認状況
(2) 所定の深さまで打込んでも打止め条件が満足できない場合の処置状況
(3) 溶接部の第一層と最終層のカラーチェック及び補修後の再検査状況
(4) 杭頭処理状況
(5) 仕上り状態の測定状況
7-4 場所打ち杭工
7-4-1 施工計画書
場所打ち杭の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾
を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 試験掘り計画
(5) 施工方法(孔底処理、コンクリート打込み、杭頭処理等)
(6) 機械器具類
(7) 安定液の管理方法(新液の配合、掘削中の管理基準等)
(8) 掘削土などの処理方法
(9) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(10) その他(地下埋没物等の調査)
7-4-2 施工管理者
場所打ち杭の施工にあたっては、日本基礎建設協会の基礎施工士の認定を受けた者または2
年以上の実務経験を有し、基礎施工士と同等以上の専門知識を有する者を施工管理者として現
場に常駐させること。
7-4-3 試験掘り
(1) 場所打ち杭の施工にあたっては、原則として最初の杭において試験掘りを行うこと。
(2) 試験掘りにあたっては、次の事項を記載した試験掘り計画書を届出て、承諾を受けること。
ア) 試験掘りの位置
イ) 施工機械器具類
ウ) 測定項目、方法等
(3) 試験掘りにあたっては、次の項目について測定し、すみやかにその結果を報告すること。
ア) 作業工程ごとの所要時間、掘削深度およびコンクリート打込み量等
イ) 掘削中の土質の変化ごとの掘削土の採取
ウ) 安定液または泥水の性質
エ) スライム等の沈澱試験
オ) 施工精度(偏心、鉛直度、孔壁形状)
(4) 試験掘りの結果から本杭の施工管理基準を定め、承諾を受けること。
(5) 試験掘りの結果、杭長の変更を要すると認められるときは、届出て承諾を受けること。
7-4-4 掘削機械の据付け
場所打ち杭の施工にあたっては、掘削中心を杭心に合わせ、掘削機械が移動または傾斜しな
いように据付けること。
7-4-5 掘削
(1) オールケーシング工法
ア) 掘削にあたっては、常にケーシングチューブの鉛直を確認しながら貫入すること。
イ) 掘削にあたっては、先掘りを行わないこと。ただし、砂れき層などでやむを得ず先掘り
を行う場合は、周辺地盤の緩みを最小に抑えること。
ウ) ヒービングの恐れのある軟弱粘性土層では、ケーシングチューブの貫入長の検討を行い、
先行貫入させること。
エ) ボイリングの恐れがある砂質土層、被圧水のある砂質土層と粘性土層の互層地盤では、
原則として孔内水位を地下水の水頭以上に保持すること。
オ) 軟弱地盤においては、杭頭部の細りを防止するため、作業地盤の補強等の検討を行うと
ともに、余盛コンクリート高さの割増しや空掘り部の早期埋戻し等を適切に行うこと。
(2) リバース工法
ア) 掘削に先立ち、孔壁の崩壊を防止するため、土質と地下水を勘案し、必要な長さのスタ
ンドパイプを杭芯に合わせ、鉛直に建込むこと。
イ) 掘削にあたっては、常にケリーバーの鉛直を確認するとともに、掘削速度とビットへの
負荷重を適切に管理することにより、孔壁および鉛直を保持すること。また、杭全数にお
いて、掘削後の孔壁形状を確認すること。
ウ) 掘削においては、孔内水位を地下水位より、原則として2m 以上高く保つこととする。孔
内水位については、杭全数分記録を行い、報告すること。
(3) アースドリル工法
ア) 掘削にあたっては、常にケリーバの鉛直を保持すること。
イ) 砂質土層等の孔壁崩壊が生じやすい土層については、ドリリングバケットを孔壁に当て
ないこと。
ウ) 掘削にあたっては、孔壁の保持のため、土質に応じた安定液を使用するとともに、孔内
水位を地下水の水頭以上に保つこととする。孔内水位については、杭全数分記録を行い、
報告すること。また、杭全数において、掘削後の孔壁形状を確認すること。
エ) 支持層の掘削にあたっては、吸引による地盤の緩みを防止するため、ドリリングバケッ
トを定めた速度で引上げること。
(4) 口元管の設置に深礎工法を用いる場合は、「7-6 深礎杭工」によること。
(5)掘削にあたって、所定の深さに達する前に掘削が困難になった場合は、その処置について届
出て承諾を受けること。
7-4-6 孔内水の管理
(1) 孔内水は、孔壁の崩壊およびコンクリートの品質、形状を損なうことのないように、管理
すること。
(2) 孔内水に安定液を用いる場合には、比重、ファンネル粘性、pH を作液時,掘削開始時およ
び掘削中1 日1 回以上測定し、各項目が管理基準値内となるように対処すること。管理基準
値は原則として修正処理を行う基準と廃棄する基準を定めること。
(3)孔内水に安定液を用い,かつセメント系で改良された地盤など安定液中への金属イオンの混
入が想定される地盤を掘削する場合には以下によること。
ア) 安定液の性状は、金属イオンの混入による安定液の性状低下が生じにくいものとするこ
とを原則とする。
イ) (2)に加え、ろ過水量、ケーキ厚を作液時,掘削開始時および掘削中1 日1 回以上測定
し、各項目が管理基準値内となるように対処すること。
7-4-7 支持層の確認
(1) 支持層の確認は、掘削深度と掘削土砂と土質調査資料との照合によって行うこと。また、
監督員の指定した杭については施工確認を受けること。
(2) 最終掘削深度は、掘削終了後直ちに孔底の2 箇所以上で測定すること。オールケーシング
工法では、杭中心位置においても測定すること。測定結果は、すみやかに報告すること。
7-4-8 孔底処理
(1) 1 次処理
ア) 掘削終了後、孔底に残留した掘り屑や沈澱物等を除去すること。
イ) 1 次処理終了後、「7-4-7 支持層の確認 (2)」に準じて深度を測定し、掘削終了時
における深度と対比してその効果を確認すること。
(2) 2 次処理
ア) 鉄筋かごの建込み後、コンクリートの打込み直前に適切な方法により孔底の沈澱物を除
去すること。オールケーシング工法およびアースドリル工法においては、コンクリートの
打込み直前に深度の測定を行い、孔底に沈澱物がないと認められたときは2 次処理を省略
してもよい。
イ) 2 次処理終了後、「7-4-8 孔底処理 (1)1 次処理 イ)」と同様な方法で掘削終了時の
深度と対比して沈澱物が除去されていることを確認すること。
7-4-9 鉄筋工
(1) 鉄筋の組立に電気溶接を用いる場合は、次によること。
ア) 溶接工はJIS Z 3801 の試験に合格した者であること。
イ) 溶接棒はJIS Z 3212 に規定するD 5001、D 5003 またはD 5016 を用いること。
ウ) 溶接にあたっては、鉄筋に損傷を与えないこと。
エ) 主鉄筋および帯鉄筋を溶接により接合する場合は、溶接方法についてあらかじめ承諾を
受けること。
(2) 鉄筋かごには、設計図書に示されたかぶりが確保できるように、スペーサを取付けること。
スペーサは、コンクリート打込みによる振動やケーシングチューブなどの引抜きの際に著し
い変形や欠落のないように取付けること。
(3) 鉄筋かごの建込み
ア) 鉄筋かごの建込みにあたっては、必要に応じて補強材を用いるなどして変形、損傷など
を与えないこと。
イ) 鉄筋かごの建込みにあたっては、鉄筋かごを杭芯に正しく合わせ、鉛直を保ちながら孔
壁を崩壊させないこと。
ウ) 鉄筋かごの重ね継手部分は、上下の鉄筋かごが一直線となるよう、かつ、接合部を堅固
に結束すること。
エ) 鉄筋かごの建込み終了後、鉄筋の天端高さを測定し、報告すること。また、鉄筋かごの
中心位置と杭芯が合っていることを確認し、報告すること。
7-4-10 コンクリート工
(1) 打込み
ア)水中コンクリートの配合は、単位セメント量を350kg/m3 以上とすること。
イ)水中コンクリートは、トレミー管を用いて連続して打込むこと。
ウ)コンクリートの打込み開始時は、トレミー管の先端を孔底から必要以上(プランジャを
用いる場合は孔底から0.2m 程度以上)を離さないようにすること。
エ)コンクリート打込み中は、トレミー管の先端は常に打込まれたコンクリート中に 2m 以上
挿入すること。また、トレミー管の先端は原則として打込まれたコンクリート中に必要以
上入らないように管理を行うこと。
オ)ケーシングチューブの先端は常に打込まれたコンクリート中に 2m 以上挿入しておくこと。
カ)コンクリート打込みにあたっては、コンクリートの打込み時間、打込み量、打込み高さ
及びコンクリート中にあるトレミー管先端の高さのサイクルタイムを杭全数分測定し、す
みやかにその記録を報告すること。
キ)コンクリートの打込み中に鉄筋かごが浮上らないよう、事前に浮き上がりの対策を行うこと。
ク)コンクリートの打込み中は、鉄筋かごの浮上りが生じないか監視し、記録を杭全数分行
い、報告すること。
ケ)ケーシングチューブの引抜きにあたっては、鉄筋かごの共上がりを防止すること。
コ)コンクリートの最終打込み高さは、設計面よりオールケーシング工法では50cm 以上、そ
の他の工法では80cm 以上とすること。
(2) コンクリートの品質管理
水中コンクリートの品質管理は、「7-2-5 コンクリート工 (1)打込み 3)コンクリ
ートの品質管理」によること。
7-4-11 杭頭処理
(1) 杭頭部は、コンクリート硬化後、所定の高さに仕上げること。
(2) 杭頭部の仕上げにあたっては、コンクリートにひび割れなどの有害な損傷を与えないこと。
また、主鉄筋を過度に曲げないこと。
(3) 「7-4-10 コンクリート工」により施工されたコンクリートの余盛が著しく少ない場合
は、その処置について届出て承諾を受けること。
(4) 余盛をしたコンクリートの一部をコンクリートの硬化前に処理する場合は、あらかじめ承
諾を受けること。
7-4-12 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) 試験掘り
ア) 支持層の確認、検測記録
イ) 掘削中の土質の変化毎の掘削土採取資料
ウ) 孔壁測定記録(リバース工法・アースドリル工法)
エ) スライム等の沈殿試験記録
オ) 施工精度の記録
カ) 鉄筋かごの組立、継手位置の検査記録
(2)掘削
ア)孔壁測定記録(リバース工法・アースドリル工法)
イ)孔内水位記録(リバース工法・アースドリル工法)
(3)支持層の確認
ア)掘削土採取資料
イ)最終掘削後の深度測定記録
(4) 孔底処理
孔底処理後の深度測定記録
(5) 鉄筋工
ア) 鉄筋の規格証明書
イ) 鉄筋かごの組立、継手位置の検査記録
ウ) 鉄筋かご建込み後の測定記録
(6) コンクリート工
ア) コンクリートの品質管理記録
イ) コンクリートの打込み記録
ウ) 鉄筋かごの高さ監視記録
(7) 仕上り状態の測定記録
(8) その他
産業廃棄物の処理記録
7-4-13 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 試験掘り検査状況(掘削深度、掘削土、泥水管理、スライムの沈殿試験、孔壁測定等)
(2) 支持層確認状況(掘削排出土砂等)
(3) 孔底処理検査状況(掘削深度等)
(4) 鉄筋検査状況(長さ、径、鉄筋間隔、スペーサ、継手部等)
(5) プランジャ取付状況
(6) 杭頭処理の余盛りが著しく少ない場合の処置状況
(7) 仕上り状態の測定状況
(8) コンクリートの品質管理状況
7-5 先端プレロード場所打ち杭工
7-5-1 施工計画書
先端プレロード場所打ち杭の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじ
め届け出て、承諾を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 試験掘り計画
(5) 施工方法(孔底処理、プレロードユニットの組立て・取り付け、コンクリートの打込み、注
入方法、杭頭変位計測方法等)
(6) 機械器具類
(7) 安定液の管理方法(新液の配合,掘削中の管理基準等)
(8) 掘削土の処理方法
(9) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録(注
入材配合、注入量・注入速度・注入圧力・杭頭変位の管理)、工事写真等)
(10) その他(杭頭変位が管理値に達した場合、注入圧力が上昇しない場合の対処方法)
7-5-2 施工管理者
先端プレロード場所打ち杭の施工にあたっては、日本基礎建設協会の基礎施工士の認定を受
けた者で、先端プレロード場所打ち杭施工管理者講習を受けた者を現場に常駐させること。注
入時には、1 級土木施工管理技士または基礎施工士または2 級土木施工管理技士(薬液注入)の
認定を受けた者で先端プレロード場所打ち杭施工管理者講習を受けた者を現場に常駐させるこ
と。なお、先端プレロード場所打ち杭施工管理者講習は、ジェイアール東日本コンサルタンツ
(株)に委託している。
7-5-3 試験掘り
試験掘りは、「7-4-3 試験掘り」によること。
7-5-4 掘削機械の据付け
掘削機械の据付けは、「7-4-4 掘削機械の据付け」によること。
7-5-5 掘削
掘削は、「7-4-5 掘削」よること。
7-5-6 安定液の管理
安定液の管理は、「7-4-6 安定液の管理」によること。
7-5-7 支持層の確認
支持層の確認は、「7-4-7 支持層の確認」によること。
7-5-8 孔底処理
孔底処理は、「7-4-8 孔底処理」によること。
7-5-9 鉄筋工
鉄筋工は、「7-4-9 鉄筋工」によるほか、次によること。
(1) 掘削長が設計長より長い場合の対処方法については、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(2) 鉄筋かごにプレロードホース、スライム排出ホースを 、鉄筋かごの先端には先端プレロード
ユニットを取付けること。
(3) 鉄筋かごの建込みにあたっては、孔内水中にある鉄筋かごを急激に上昇させないこと。
7-5-10 コンクリート工
コンクリート工は、「7-4-10 コンクリート工」によること。
7-5-11 注入工
先端プレロード場所打ち杭の注入工は、次によること。
(1)注入は、杭コンクリートが注入施工に対して十分に耐えられる強度が発現してから行うこと。
注入の施工時期については、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(2) 注入材の配合については、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(3)注入は、途中で作業を中断することなく、1本の杭ごとに連続して行うこと。注入速度につ
いては、あらかじめ届け出て承諾を受けること。
(4)注入圧力の管理方法については、あらかじめ届け出て承諾を受けること。
(5) 注入計画と大きく異なる事象が生じた場合は、その処置についてすみやかに届出て承諾を受
けること。
7-5-12 杭頭処理
杭頭処理は、「7-4-11 杭頭処理」によること。
7-5-13 施工記録
施工記録は、「7-4-12 施工記録」によるほか、次によること。
(1) 鉄筋工
ア) プレロードホース、スライム排出ホース、先端プレロードユニット組立の検査記録
(2) 注入工
ア) 注入材の品質管理記録
イ) 注入量、注入・排出圧力管理記録
ウ) 杭頭変位測定記録
7-5-14 工事写真
工事写真は、「7-4-13 工事写真」によるほか、次によること。
(1) プレロードホース、スライム排出ホース、先端プレロードユニット組立の検査
(2) 注入材の品質管理
7-6 深礎杭工
7-6-1 施工計画書
深礎杭の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾を受
けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 施工方法(施工順序、土留材、コンクリート打込み等)
(5) 機械器具類
(6) 排水、止水方法
(7) 安全対策(換気、落下防止等)
(8) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(9) その他(地下埋設物等の調査)
7-6-2 施工管理者
深礎杭の施工にあたっては、深礎杭工法に関して十分な専門知識と2 年以上の実務経験を有
する管理者を現場に常駐させること。
7-6-3 仮設備
換気設備等の仮設備は、整備されたものを設置し、施工中は常に点検、保守を行うこと。
7-6-4 掘削
(1) 深礎杭の掘削にあたっては、杭芯を正しく合わせ、常に杭形状と鉛直を確保しながら行う
こと。また、先掘りは土留材の単位長さとし、周辺の余掘りは極力少なくすること。
(2) 土留材の組立にあたっては、所定の位置に据付け、脱落、変形を生じさせないよう堅固に
組立てること。
(3) 余掘りが大きい場合または背面土の脱落などにより土留材背面に大きな空隙が生じたとき
は、土留材背面に貧配合の固練りモルタルなどを充填すること。
(4) 排水設備は、地下水の状態、土質および掘削深さ等を考慮し、適切な能力のものを選定す
ること。
(5) 孔内の排水は、掘削を開始してからコンクリートの打込み直前まで常時行うこと。
(6) 湧水の多い砂質土層では、土砂の流出を生じさせないこと。その対策についてはあらかじ
め届出て承諾を受けること。
(7) 粘性土層下の被圧水のある砂質土層については、盤ぶくれや急激な出水を防ぐためあらか
じめ被圧水の排水を行うこと。
(8) 軟弱粘性土層では、ヒービングを生じさせないこと。その対策についてはあらかじめ届出
て承諾を受けること。
(9) 近接した2 本以上の杭は、原則として同時に施工しないこと。
7-6-5 支持層の確認および孔底処理
(1) 支持層の確認
ア) 支持層の確認は、掘削深度と孔底の土質と土質調査資料の照合によって行うこと。また、
監督員の指定した杭については施工確認を受けること。
イ) 所定の深さに達する前に支持層と確認できる土層が現れた場合は、その処置についてす
みやかに届出て承諾を受けること。
ウ) 支持層の強度が不足すると思われる場合は、その処置についてすみやかに届出て承諾を
受けること。
(2) 孔底処理
支持層の確認後、孔底の緩んだ土、浮石および軟化した土をすき取るなどの底面地盤の整
正を行うこと。
7-6-6 鉄筋工
(1) 孔内においては、原則として圧接および溶接による加工組立は行わないこと。
(2) 地上において鉄筋を組立ててから孔内に建込む場合は、「7-4-9 鉄筋工 (2)」に準ず
ること。
(3) 鉄筋は、組立やコンクリートの打込みにより変形を生じさせないこと。
7-6-7 コンクリート工
(1) 打込み
ア) コンクリートは、孔底の排水を行った後、直ちに打込むこと。
イ) コンクリートは、連続して打込むこと。
ウ) 土留材を取りはずす際にコンクリート面に落ちた土砂は、直ちに取除くこと。
エ) 孔内の湧水が著しく多く、コンクリートの打込みに支障をきたす場合は、その処置につ
いて届出て承諾を受けること。
(2) コンクリートの品質管理
品質管理は、「7-2-5 コンクリート工 (1)打込み 3)コンクリートの品質管理」によ
ること。
7-6-8 裏込め注入工
注入材の配合、注入パイプの配置、注入の施工方法および注入材の充填確認方法については、
あらかじめ承諾を受けること。
7-6-9 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) コンクリートの品質管理記録
(2) 鉄筋の規格証明書
(3) 鉄筋の組立記録
(4) 鉄筋の天端高さ記録
(5) 裏込め注入材の品質管理記録
(6) 裏込め注入材、注入量記録
(7) 支持層の確認および検尺記録
(8) 継手位置の検査記録
(9) 仕上りの測定記録
7-6-10 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 余盛りに伴う土留材背面の空隙の処置状況
(2) 周辺地盤対策状況
(3) 支持層確認及び孔底処置状況
(4) 鉄筋かご組立、継手位置検査状況
(5) 仕上り寸法の測定状況
(6) コンクリートの品質管理状況
7-7 中掘り根固め杭工、プレボーリング根固め杭工
7-7-1 施工計画書
中掘り根固め杭およびプレボーリング根固め杭の施工にあたっては、次の事項を記載した施
工計画書をあらかじめ届出て、承諾を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料 (既製杭等)
(4) 施工方法(掘削、既製杭の建込み、継手、支持層の確認、先端根固め、杭周固定液の注入
等)
(5) 機械器具類
(6) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(7) その他
7-7-2 施工管理者
中掘り根固め杭、プレボーリング根固め杭の施工にあたっては、中掘り根固め杭、プレボー
リング根固め杭に十分な専門知識と2 年以上の実務経験を有する施工管理者を現場に常駐させ
ること。
7-7-3 杭の品質
杭の品質は、「7-3-3 杭の品質」によること。
7-7-4 試験杭
(1) 施工に際しては、杭の試験施工を行うこと。
(2) 杭の試験施工にあたっては、次の事項を記載した試験施工計画書を届出て、承諾を受ける
こと。
ア) 試験杭の位置と本数
イ) 試験杭の杭長
ウ) 支持層の確認方法
エ) 機械器具類
オ) 測定項目、方法等
(3) 試験杭打ちの記録はJIS A 7201 により行い、すみやかにその結果を報告すること。
(4) 試験杭の結果から本杭の施工管理基準を定め、承諾を受けること。
(5) 試験杭打ちの結果、杭長の変更を要すると認められるときは、届出て承諾を受けること。
7-7-5 杭の運搬、貯蔵および搬入時の確認
杭の運搬、貯蔵および搬入時の確認は、「7-3-5 杭の運搬、貯蔵および搬入時の確認」に
よること。
7-7-6 杭の建込み
(1) 既製コンクリート杭の建込みは、JIS A 7201 によること。鋼管杭の建込みについても、
JIS A 7201 を準用すること。
(2) 掘削および沈設は、極力杭先端部および杭周辺地盤を乱さないように施工すること。また、
中掘り根固め杭においては、掘削時、オーガ引上げ時等にボイリング、先端地盤の緩みが生
じることのないよう孔内水位を適切に管理すること。
(3) 杭は、所定の深さに沈設すること。杭先端の支持力を主として考慮する杭については、支
持層に必要長根入れすること。
(4) 掘削の開始から終了まで、掘削オーガの駆動電流値等を連続的に記録すること。
(5) 掘削に関する施工記録の取得方法ならびに計画通りに施工記録が取得できない場合に当該
施工記録に相当する内容を証する方法を定め、あらかじめ届出て承諾を受けること。
7-7-7 支持層の確認
(1)支持層の確認は、掘削深度が予定支持層に近づいたら、掘削速度を一定に保ちながら掘削を
行い、掘削オーガの駆動電流値(または積分電流値)等の変化を土質調査資料と対比させて
行うこと。
(2)掘削作業完了後、引上げたビットの先端付近に付着している土砂の土質を確認すること。
(3)監督員の指定した杭については施工確認を受けること。
7-7-8 先端根固めおよび杭周固定液の注入
(1) 根固め液およびプレボーリング根固め杭における杭周固定液として用いるセメントミルク
の配合は、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(2) 先端根固めおよびプレボーリング根固め杭の杭周部の性能および品質を確保するために、
セメントミルクの圧縮強度、比重(水セメント比)を管理することとし、その試験方法、試
験頻度および基準値を定め、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(3) セメントミルクの注入は、吐出位置(吐出時期)、吐出量、吐出速度を定めた値で管理す
ること。
(4) セメントミルクの注入終了後、根固めヘッド等の点検を行うこと。
(5) 所定の深さに設置できなかった場合は、それ以後の杭打ちを中止し、その杭の処置につい
て届出て承諾をうけること。
(6) 根固め液およびプレボーリング杭における杭周固定液の注入の開始から終了まで、セメン
トミルクの注入量を連続的に記録すること。
(7)根固め液およびプレボーリング杭における杭周固定液の注入に関する施工記録の取得方法な
らびに計画通りに施工記録が取得できない場合に当該施工記録に相当する内容を証する方法
を定め、あらかじめ届出て承諾を受けること。
7-7-9 現場継手
現場継手は「7-3-9 現場継手」によること。
7-7-10 杭頭処理
杭頭処理は「7-3-10 杭頭処理」によること。
7-7-11 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) 材料の規格証明書または試験成績書
(2) 試験杭打ち報告書
(3) 掘削時のオーガ駆動電流値(積分電流値)等
(4) 支持層の確認記録
(5) 杭の沈設記録
(6) 溶接工の資格、経歴書
(7) 継手の管理記録
(8) セメントミルクの品質管理記録
(9) セメントミルクの注入量施工記録
(10) 仕上り状態の測定記録
7-7-12 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 材料確認状況(寸法、外観検査)
(2) 所定の深さまで打込んでも打止め条件が満足できない場合の処置状況
(3) 溶接部の第一層と最終層のカラーチェック及び補修後の再検査状況または継手の施工状況
(4) 支持層の確認状況(オーガ付着土砂等)
(5) セメントミルクの品質管理状況
(6) 杭頭処理状況
(7) 仕上り状態の測定状況
7-8 回転杭工
7-8-1 施工計画書
回転杭の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾を受
けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料 (杭等)
(4) 施工方法(杭の建込み、回転貫入、継手、支持層の確認(打止め管理)等)
(5) 機械器具類
(6) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(7) その他
7-8-2 施工管理者
回転杭の施工にあたっては、回転杭に十分な専門知識と2 年以上の実務経験を有する施工管
理者を現場に常駐させること。
7-8-3 杭の品質
(1)杭の品質は、「7-3-3 杭の品質」によること。
(2)杭本体以外の部材については、別途監督員の承諾を受けること。
7-8-4 試験杭
(1) 施工に際しては、杭の試験施工を行うこと。
(2) 試験杭の施工にあたっては、次の事項を記載した試験施工計画書を届出て、承諾を受ける
こと。
ア) 試験杭の位置と本数
イ) 試験杭の杭長
ウ) 支持層の確認方法
エ) 機械器具類
オ) 測定項目、方法等
(3) 試験杭は次の事項を記録し、すみやかにその結果を報告すること。
ア)支持層深度、打止め深度
イ) 回転トルク(回転抵抗値)、1 回転あたりの貫入量(以下、貫入量)、押込み力等
ウ) 支持層への根入れ長
(4) 試験杭の結果から本杭の施工管理基準を定め、承諾を受けること。
(5) 試験杭施工の結果、杭長の変更を要すると認められるときは、届出て承諾を受けること。
7-8-5 杭の運搬、貯蔵および搬入時の確認
(1) 杭の運搬、積卸、貯蔵については、変形、損傷、腐食などを生じさせないこと。
(2) 現場搬入時には、所定の形状、寸法であることおよび腐食、損傷、変形等の有害な欠陥がな
いことを確認すること。
7-8-6 杭の建込み、回転貫入
(1)杭の建込みは、杭打ち機の安定性の確保や作業の安全性に十分に注意するとともに、所定の
杭芯位置へ正確に行うこと。
(2) 杭は所定の深さに沈設すること。杭先端の支持力を主として考慮する杭については、支持
層に必要長根入れすること。
(3)回転貫入時には、杭体に過大な力が作用しないように回転トルク、貫入量、押込み力等を測
定しながら施工すること。また、回転貫入の開始から終了まで、回転トルク等を連続的に記
録すること。
(4)杭体の健全性を確保するために、杭体の許容回転トルクを定め、あらかじめ届出て承諾を受
けること。
(5)回転貫入に関する施工記録の取得方法ならびに計画通りに施工記録が取得できない場合に当
該施工記録に相当する内容を証する方法を定め、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(6)支持層到達トルク等を記入した施工管理記録表を杭全数において記録し、すみやかに報告す
ること。
7-8-7 支持層の確認
(1)本杭の施工時には試験杭において定めた回転トルク等の管理基準に基づき、支持層を確認す
ること。
(2)監督員の指定した杭については施工確認を受けること。
7-8-8 現場継手
(1)現場継手を溶接継手とする場合は「7-3-9 現場継手」によること。
(2)現場継手を無溶接継手とする場合は「7-3-9 現場継手」次によること。
7-8-9 杭頭処理
杭頭処理は「7-3-10 杭頭処理」によること。
7-8-10 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) 材料の規格証明書または試験成績書
(2) 試験施工報告書
(3) 回転貫入時の回転トルク(回転抵抗値)、貫入量、押込み力等
(4) 支持層の確認記録
(5) 溶接工の資格、経歴書
(6) 継手の品質管理記録
(7) 仕上り状態の測定記録
7-8-11 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 材料確認状況(寸法、外観検査)
(2) 所定の深さまで打込んでも打止め条件が満足できない場合の処置状況
(3) 溶接部の第一層と最終層のカラーチェック及び補修後の再検査状況または継手の施工状況
(4) 無溶接継手品質管理状況または継手の施工状況
(5) 杭頭処理状況
(6) 仕上り状態の測定状況
7-9 鋼管矢板井筒工
7-9-1 施工計画書
鋼管矢板井筒の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承
諾を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 試験杭打ち計画
(5) 施工方法(施工順序、鋼管打込み、コンクリート打込み等)
(6) 機械器具類
(7) 打止め管理方法
(8) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目、個所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(9) その他(地下埋設物等の調査)
7-9-2 施工管理者
鋼管矢板井筒の施工にあたっては、鋼管矢板井筒工法に十分な知識と2 年以上の実務経験を
有する施工管理者を現場に常駐させること。
7-9-3 使用材料
鋼管矢板は設計図書の定めるところによるものとし、その品質は次の規格に適合すること。
(1) 鋼管矢板 JIS A 5530
(2) 中打ち単独杭 JIS A 5525
7-9-4 試験杭打ち
(1) 鋼管矢板井筒の施工にあたっては、試験杭打ちを行うこと。
(2) 試験杭打ちにあたっては、次の事項を記載した試験杭打ち計画書を届出て、承諾を受ける
こと。
ア) 試験杭打ちの位置と本数
イ) 試験杭の杭長
ウ) 打込み機械器具類
エ) 測定項目
(3) 試験杭打ちの記録は、JIS A 7201 により行い、その結果をすみやかに報告すること。
(4) 試験杭打ちの結果に基づき本杭の打止め管理基準(ハンマー落下高さ、貫入量、リバウン
ド量、打止め測定開始深度等)を定め承諾を受けること。
(5) 試験杭打ちの結果、杭長の変更を要すると認められる場合は、届出て承諾を受けること。
7-9-5 鋼管矢板の建込み
(1) 鋼管矢板を正確に建込むための定規は、変形したり移動したりしないものとすること。
(2) 鋼管矢板の建込みは、作業の安全および鋼管矢板に損傷を与えないこと。また、施工計画
の順序にしたがって所定の位置に鉛直に建込むこと。
7-9-6 鋼管矢板の打込み
(1) 鋼管矢板の打込みは、はじめ軽打ちし鉛直度などを確認した後、本打ちに移り所定の深度
まで打込むこと。
(2) 鋼管矢板の打込み中は、傾斜、回転、打伸び、打縮みなどを常時観測し施工精度の確保す
ること。
(3) 鋼管矢板の打込み中は、打撃回数、貫入量などを計測すること。
7-9-7 鋼管矢板の打止め
(1) 鋼管矢板の打止めは、設計図書あるいは試験打ちの結果などにより、あらかじめ定めた打
止め条件を確認して打止めること。
(2) 所定の深さまで打込んでも打止め条件を満足できない場合は、それ以後の打込みを中止し、
その処置についてすみやかに届出て承諾を受けること。
7-9-8 現場継手
(1) 溶接工は、次の技量を有する者とし、資格証明書および経歴証明書をあらかじめ届出て、
承諾を受けること。
ア) 鋼管矢板本管現場円周溶接部においては、JIS Z 3841 に規定するSA-2F、SA-2V、SA-
3H、SA-3P またはこれと同等以上の試験に合格した者とする。
イ) 他の溶接箇所においては、JIS A 3801 に規定する A-2F、N-2F、A-2V、またはこれと
同等以上の試験に合格した者とする。
(2) 鋼管矢板本管現場円周溶接部の溶接は、鋼管矢板として有害な欠陥を生じさせないこと。
(3) 継手の溶接は、原則としてアーク溶接とする。その他の溶接を用いるときは届出て、承諾
を受けること。
(4) 溶接棒は、鋼管矢板本管現場円周溶接部においてはJIS Z 3312 に規定する物を、その他の
箇所においてはJIS D 4303 に規定する物を使用すること。
(5) 鋼管矢板本管現場円周溶接においては、溶接条件等について記録しすみやかに報告するこ
と。
(6)施工管理者は、欠陥のないことを確認すること。また監督員の指定した杭については、溶接
部の第1 層と最終層のカラーチェックを行うこと。
(7)検査の検査、欠陥が発見された場合は、あらかじめ承諾を受けた補修計画書に基づき補修す
ること。補修後は再度検査を行うこと。なお、補修にあたっては、割れは完全にはつり取っ
て再溶接を行い、サイズ不足、のど厚不足、アンダーカットの大きいものは肉盛補修を行う
こと。
7-9-9 鋼管矢板継手管内施工
鋼管矢板の継手内のモルタル施工は、止水および鋼管矢板井筒の剛性向上のため確実に施工
すること。
7-9-10 井筒頭部支保工
井筒内を掘削する前に、土圧、水圧などの外圧に対する上部支点として井筒頭部支保工を内
外2重に設置すること。
7-9-11 井筒内掘削
底盤コンクリート打設位置の井筒内壁に付着した土は、ウォータージェットを使用して付着
土を吹飛ばして清浄すること。掘削終了後、掘削面の均しおよび置換え砂を行うこと。
7-9-12 支保工
支保工の設置は、安全を確認しながら順次施工すること。
7-9-13 コンクリート工
(1) 打込み
1) 鋼管矢板中詰めコンクリート
ア) 鋼管矢板中詰めコンクリートは、井筒内の堀削前に行うこと。
イ) 鋼管矢板管内に付着している土砂等は、取除くこと。
ウ) 中詰コンクリートは、原則としてトレミー管を用いて連続して打込むこと。
2) 底盤コンクリート
ア) 鋼管矢板表面に付着している土砂等は取除くこと。
イ) 底盤コンクリートは、プレパクトコンクリートあるいは水中コンクリートにより施工
すること。
ウ) 水中コンクリートの配合は、単位セメント量を370kg/m3 以上とすること。
3) 頂版コンクリート
鋼管矢板表面に付着している土砂等は取除くこと。
(2) コンクリートの品質管理
水中コンクリートの品質管理は、「7-2-5 コンクリート工 (1)打込み 3)コンクリ
ートの品質管理」によること。
7-9-14 頂版結合工
鋼管矢板と頂版またはフーチングの一体性を持たせるモーメントプレート、せん断プレート
およびブラケットの高力ボルトの締付けは、所定の管理を行うこと。
7-9-15 水中切断
頂版および橋脚、橋台く体構築後、外水を仮締切内部に注入しながら、最下段の支保工から
順次撤去し最上段の定規転用支保工は存置しておいて井筒内の水位をバランスさせた後、鋼管
矢板を切断すること。
7-9-16 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) 材料の規格証明書または試験成績書
(2) 試験杭打ち報告書
(3) 打止め管理基準
(4) 打込み記録
(5) 溶接工の資格、経歴書
(6) 溶接継手記録
(7) 頂版結合記録
(8) コンクリートの品質管理記録
(9) 継手管の施工記録
(10) 仕上り状態の測定記録
7-9-17 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 材料確認状況(寸法、外観検査)
(2) 所定の深さまで打込んでも打止め条件が満足できない場合の処置状況
(3) 溶接部の第一層と最終層のカラーチェック及び補修後の再検査状況
(4) コンクリートの品質管理状況
(5) 仕上り状態の測定状況
7-10 PCウェル工
7-10-1 施工計画書
PCウェルの施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾
を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 施工方法(仮設備、PCウェル沈設工等)
(5) 機械器具類
(6) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・箇所・方法・記録様式、工事記録、
工事写真等)
(7) その他(環境の保全対策等)
7-10-2 施工管理者
PCウェルの施工にあたっては、PCウェル工法に関する十分な専門知識と2 年以上の実務
経験を有する施工管理者を現場に常駐させること。
7-10-3 機械設備類の点検保守
PCウェルの施工に伴う掘削設備、沈設設備等は、整備されたものを設置し、施工中は常に
保守点検を行い、工事に支障を及ぼさないこと。
7-10-4 PCウェル製作
単体ブロックの製作は所定の強度および、寸法精度を満足し得る方法、設備、管理のもとで
行うこと。
7-10-5 PCウェル据付
PCウェルの据付は、表土の不陸整正を行ってPCウェルの不等沈下や傾斜が生じさせない
こと。据付地盤が軟弱で地盤支持力が不足する場合には、支持圧入装置にてPCウェルを仮受
し所定の位置に据付けること。
7-10-6 PCウェル構築
(1) 単体ブロック吊込み
ア) 単体ブロック吊込みにあたっては、吊りワイヤーの点検および固定を行うこと。
イ) 支持圧入装置に吊込む際は、油圧シリンダーなどに接触して損傷を与えないこと。
(2) PC鋼材
ア) PC鋼材の保管にあたっては、直接地上に置かないこと。
イ) PC鋼材を屋外で保管する場合は、適切な覆いをするか塩分、ゴミ等の付着を防ぎ・有
害な腐食、変形、損傷を受けさせないこと。
ウ) PC鋼材の接続にあたっては、ネジ山に損傷を与えないこと。また、所定の長さがねじ
こまれたことを確認すること。
(3) PCグラウト
PCグラウトは、「9-5-5 PCグラウト工」により行うこと。
7-10-7 掘削および沈下
(1) 沈設にあたっては、所定の反力が得られる反力設備を選定すること。
(2) 掘削にあたっては、事前の土質調査資料と実際の掘削排土を比較するとともに、検測によ
り掘削面と先端刃口の位置関係を把握し、その土質にあった速度で行うこと。
(3) 沈設にあたっては、理論沈下関係図による沈下抵抗力と実際の沈下荷重とを比較し掘削速
度の調整を図ること。
(4) PCウェルの据付沈下は、急激な沈下を避けるとともに、傾斜、移動および回転などの有
害な変位を生じさせないこと。
(5) ヒービング・ボイリングを生じさせないよう孔内水位と周辺地盤の地下水位(被圧水を含
む)を測定すること。設計と異なる場合が生じたときは、その処置について届出て承諾を受
けること。
7-10-8 支持層の確認
掘削機により掘削した土質と深度を設計図書・土質調査資料との対比により、掘削速度、掘
削土量、圧入力、掘削トルク等を参考とし、支持層の確認を行ったうえで、届出て承諾を受け
ること。支持層の強度が不足すると認められる場合は、その処置についてあらかじめ届出て承
諾を受けること。
7-10-9 コンクリート工打込み
底盤コンクリートは、孔底沈澱物の除去を行った後、所定の高さまで連続して打設すること。
7-10-10 周面グラウト
掘削沈設に伴い、PCウェル外周と地山との間に空隙が残ることが想定される場合は、地山
と同等以上の強度を有するグラウトにより、その空隙を充填すること。また、グラウトの配合
については、施工場所の地山の強度により決定すること。
7-10-11 安全管理
PCウェルの施工にあたっては、関連法規などを遵守し、必要な安全対策を講ずるものとす
る。
7-10-12 施工記録
杭の全数について、次の資料を報告すること。
(1) 材料の規格証明書または試験成績書
(2) コンクリートの品質管理記録
(3) PCグラウトの施工記録
(4) PCグラウトの品質管理記録
(5) PC鋼材の緊張管理記録
(6) 周面グラウト材の品質管理記録
(7) 周面グラウト材、注入量記録
(8) 各沈下の偏位、傾斜測定記録
(9) 掘削士量と沈下の測定記録
(10) 支持層の確認および検尺記録
(11) 仕上り状態の測定記録
7-10-13 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 材料確認状況(寸法、外観検査)
(2) コンクリートの品質管理状況
(3) PCグラウトの品質管理状況
(4) PC鋼材の緊張管理状況
(5) 周面グラウト材品質管理状況
(6) 支持層確認および孔底処置状況
(7) 仕上り状態の測定状況
7-11 直接基礎工
7-11-1 適用範囲
列車を直接的、間接的に支持する鉄道構造物およびこ線橋の直接基礎工事に適用する。な
お、その他の直接基礎工事については、5-8 床付けによること。
7-11-2 施工計画書
直接基礎工の施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届出て、承諾
を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料
(4) 施工方法(土工計画等)
(5) 機械器具類
(6) その他
7-11-2 施工管理者
直接基礎工の施工にあたっては、直接基礎工に関する十分な専門知識と2 年以上の実務経験
を有する施工管理者を現場に常駐させること。
7-11-3 床付け
(1) 床付け面は、地盤を乱さないよう所定の高さに仕上げること。
(2) 掘削が床付け面に近くなった場合は、床付け面が湧水その他で荒らされないよう適切な排
水処置を施すこと。
(3) ボイリングやヒービング等で床付け面が緩められ、または荒らされた場合は、すみやかに
その対策を講ずるとともに報告すること。
(4) 床付け面の障害物、転石等のてっ去後の後埋めは、砕石、クラッシャラン、砂等で充填す
ること。
(5) 載荷試験を実施する場合は、事前に試験計画を届出て、承諾を受けること。
(6) 直接基礎の床付け面は、現地において施工確認を受けること。
(7) 床付け面の土質性状が設計図書と大きく異なっていると認められたとき、または載荷試験
において設計地耐力を満足しない場合は、すみやかにその処置について届出て、承諾を受け
ること。
(8) 床付け面が岩盤の場合は、岩石の破砕くず、浮き石等を取り除き、必要によりモルタル等
により表面を平滑に仕上げること。
(9) 床付け面が砂質土の場合は、床付け面を締固め材により突固めを行い所定の高さに仕上げ
ること。
(10) 敷砂利は、砕石またはクラッシャランとし、径は5 ㎝以下を標準とする。
(11) 均しコンクリートは、所定の高さに打設し、表面を平滑に仕上げること。
(注)床付けとは、フーチング等の底面とその下方にある地盤または岩盤との馴染みを良くする
ための処置をいう。また、床付け面とは、フーチング等の底面の下方にある地盤面をいう。
7-11-4 施工記録
次の資料を報告すること。
(1) ヒービング、ボイリング等で床付け面が荒らされた場合の処置の記録
(2) 床付け面の土質性状が設計図書と異なった場合の処置の記録
(3) 底面の高さの測定記録
(4) 地耐力の測定記録(必要により)
(5) 仕上り状態の測定記録
7-11-5 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) ヒービング、ボイリング等で床付け面が荒らされた場合の処置状況
(2) 床付け面の土質性状が設計図書と異なった場合の処置状況
(3) 底面の高さの測定状況
(4) 地耐力の測定状況(必要により)
(5) 仕上り状態の測定状況

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