無筋および鉄筋コンクリート工

8-1 適用範囲
無筋、鉄筋コンクリート工事に適用する。
8-2 施工計画書
無筋および鉄筋コンクリートの施工にあたっては、次の事項を記載した施工計画書をあらかじめ届
出て承諾を受けること。
(1) 施工体制
(2) 作業工程
(3) 主要材料(セメント、水、骨材、混和材料、鋼材)
(4) 施工方法(型枠、支保工、鉄筋工、鉄筋の継手、配合計画、運搬、打込み計画(体制・ポンプ
車の配置と台数・コンクリートポンプ配管投入口の位置・照明設備・打込み順序・打込み速
度・打重ね時間間隔)、締固め、養生、打継目等)
(5) 支承
(6) 防水工、接合工(材料、構造、施工方法)
(7) 機械器具類(特に指定されたもの)
(8) 品質管理計画(品質管理値、品質管理(検測)項目・箇所・方法・記録様式、工事記録、工事
写真等)
(9) その他
8-3 施工管理者
(1) 無筋および鉄筋コンクリート工の施工にあたっては、十分な専門知識と次の資格を有する施工
管理者を現場に常駐させること。施工管理者の資格は、表8-1 による。
表8-1 施工管理者の資格
構造物種別 資格
版桁、T桁、合成桁、
高架橋、橋台、橋脚、
ボックスラーメン、擁
壁(重力式擁壁を除
く)、高欄等
技術士(コンクリートを専門とする者)、コンクリート主任技士、コ
ンクリート技士のいずれかの資格と2 年以上のコンクリート工事の実
務経験を有する者、または、これと同等の技術と経験を有する者
側こう、ためます、重
力式擁壁、土留壁、格
子枠等
上記の資格のほか、一級土木施工管理技士、または、2 年以上のコンク
リート工事の実務経験を有する者
(2) 施工管理者は、型枠組立の検測、鉄筋組立の検測、コンクリートの打込み、締固め、支承工に
おいては、当該作業箇所にて品質管理にあたること。
8-4 材料
8-4-1 セメント
セメントは、次の品質を満足するものを使用すること。
(1) ポルトランドセメント(普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩) ‥‥ JIS R 5210
(2) 高炉セメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ JIS R 5211
(3) シリカセメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ JIS R 5212
(4) フライアッシュセメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ JIS R 5213
上記以外のセメントについては、その品質を確かめ、その使用方法を十分に検討すること。
8-4-2 水
水は、油、酸、塩類、有機不純物、懸濁物等、コンクリートおよび鋼材の品質に悪影響を及ぼす
物質を有害量含まないこと。
8-4-3 骨材
(1) 骨材は、清浄、堅硬、耐久的で、適当な粒度を持ち、ごみ、どろ、有機不純物、塩化物等を有害
量含まないこと。
(2) 骨材は使用に先立って、付属書8-1 の区分に応じた対策を表8-2 から選定し実施すること。ま
た、プレミックスタイプのモルタルに配合されている骨材についても、同様に実施すること。
表8-2 アルカリシリカ反応判定種別による対策
骨材のアルカリシリカ反応判定種別 対策
E 有害 混合セメント等による対策
準有害
アルカリ総量を2.2kg/m3以下に規制する対策
もしくは
混合セメント等による対策
E 無害 無対策
8-4-4 鉄筋
鉄筋は、原則として鉄筋コンクリート用棒鋼 JIS G 3112 の規格品を使用すること。
8-5 配合
8-5-1 配合条件
(1) コンクリートの配合は、表8-3 の配合条件を満足すること。
なお、スランプまたはスランプフローの範囲は参考値とし、コンクリートが所要の施工性を満
足するよう任意に定めてよい。
(2) 水中コンクリートを除いてコンクリートの単位水量は、粗骨材の最大寸法が20~25mm の場合17
5kg/m3以下、40mm の場合165kg/m3以下とすること。
(3) 標準養生の供試体の28 日圧縮強度が定められている場合には、それを満足すること。
(4)ノンブリーディングの高流動コンクリートを用いる場合は、「コンクリートのブリーディング試
験(JIS A 1123)」を行い、ブリーディングが認められないことをあらかじめ届出て承諾を受け
ること。
表8-3 配合条件
構造物種別
コンクリート
の種類
による
記号
設計基準
強度
(N/mm2)
セメントの
種類
粗骨材の
最大寸法
(mm)
空気量
の範囲
(%)
耐久性か
ら定まる
最大W/C
(%)
スランプまたは
スランプフローの
範囲
(㎝)
備考
※記入例
ラーメン高架橋
(スラブ・梁)
普通 27
普通ポルト
ランドセメント
20
または
25
4.5
±
1.5
50
スランプ
8±2.5
合成短繊維補強
コンクリートとする
8-5-2 レディーミクストコンクリート
(1) レディーミクストコンクリートは、JIS A 5308 に適合し、JIS マーク表示認証のある製品(以
下、JIS 認証品と略す)を用いることを原則とする。ただし、アルカリシリカ反応抑制対策の方
法は、付属書8-1 の区分に応じた対策を表8-2 から選定すること。
(2)工場は、原則として次によること。
ア)JIS 認証品を製造する工場のうち、全国生コンクリート品質管理監査会議「品質管理監査合格
証」交付工場から選定すること。
イ)製造時に各材料の投入量が確認できる設備を有する工場を選定すること。投入量を確認できる
設備を有してない工場を選定せざるを得ない場合は、投入量の確認方法についてあらかじめ届
出て承諾を受けること。
(3) JIS 認証品以外を用いる場合は、上記と同等の工場を選定し、コンクリートの材料、品質につい
てはJIS 認証品と同等の条件を満足すること。
8-6 施工
8-6-1 型枠および支保工
(1) 型枠および支保工は、作用する荷重に対して、必要な強度と剛性を有し、構造物の形状、寸法
にずれが生じないように、設計、施工すること。
(2) 型枠は、モルタル分の漏出、はらみ出しが生じないようにフレッシュコンクリートの側圧を考
慮して設計、施工すること。
(3)型枠は、作用荷重に対して、形状および位置を正確に保てるように、適切な締付け材を用いるな
どして固定すること。
(4)支保工の基礎は、過度の沈下や不等沈下などを生じないようにすること。
(5)支保工の設計においては、施工時および完成後のコンクリート自重による沈下、変形を考慮して
適当な上げ越しを行うこと。なお、上げ越しの計画については、あらかじめ届出て承諾を受ける
こと。
(6) 型枠および支保工は、コンクリートがその自重および施工期間中に加わる荷重を受けるのに必
要な強度に達するまで取りはずさないこと。
(7) 型枠内の締付け材は、配力鉄筋、用心鉄筋および組立用鉄筋を除き、鉄筋に溶接しないこと。
(8) 型枠内の締付け材のかぶりは、一般環境において25mm 以上とすること。
(9) 締付け材の後埋めは、高品質のモルタル等で行うこと。
8-6-2 鉄筋工
(1) 鉄筋は、材質を害さない方法により、設計図書に示された形状および寸法に一致するように加
工すること。鉄筋を熱して加工する場合は、900~1000℃程度で温度管理し、急な冷却は行わない
こと。
(2) 鉄筋は、所定の位置に堅固に組立てること。
(3) 鉄筋の曲げ戻しは原則として行わないこと。ただし、やむを得ず曲げ戻しを行う場合は、でき
るだけ大きい半径で行うか、900~1000℃程度で加熱して行うこと。
(4) 設計図書で定められていない継手を設ける場合には、位置、種類および施工方法等について、
あらかじめ施工計画書により承諾を受けること。
(5) 鉄筋のかぶりを正しく保つためのスペーサは、適切な間隔に堅固に配置すること。
(6) スペーサの配置数は、底面の場合1m2当り4 個程度、側面の場合1m2当り2~4 個程度を標準とす
る。
(7) 型枠に接するスペーサは、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製あるい
はモルタル製とすること。
(8) 最外縁鉄筋のかぶり内に配置される組立用鉄筋には、防食鉄筋(土木学会規準に適合したもの、
またはこれと同等品以上)を使用すること。
(9) 鉄筋の組立からコンクリート打込みまで長期間経過する場合、シートで覆う、セメントペース
トを塗布する等、鉄筋の防錆措置を施すこと。
8-6-3 型枠の検測
(1) 型枠は、組立の検測を行い、コンクリート打込み前に、検測結果を組立検測記録により報告する
こと。
(注)「型枠組立検測記録」とは、型枠の形状、寸法、最外縁鉄筋のかぶり、有効高さ等の検測結
果について、設計図書と照合した結果を併せて記載した資料をいう。
(2) 監督員から指示された場合は、現地において施工確認を受けること。
(3) 施工確認の結果、疑義が生じた場合は、前回の施工確認後に施工されたものに対し、品質を証明
する資料を届出て承諾を受けること。
8-6-4 鉄筋組立の検測
(1) 鉄筋工は、組立の検測を行い、検測結果を組立検測記録により報告すること。
(注)「鉄筋組立検測記録」とは、鉄筋の直径、本数、長さ、継手の位置、折曲げ鉄筋の位置およ
び間隔、型枠内でのスペーサの種類・配置状況等について、設計図書と照合した結果を併
せて記載した資料をいう。
(2) 現地における施工確認については、監督員の指示を受けること。
(3) 施工確認の結果、疑義が生じた場合は、前回の施工確認以降にやむを得ず施工確認を省略したも
のに対し、品質を証明する資料を届出て承諾を受けること。
8-6-5 ガス圧接
(1) ガス圧接の施工は、熱間押抜法によるのを原則とする。
(2) ガス圧接の品質管理は、付属書8-2 によること。
(3) ガス圧接工は、社団法人日本鉄筋継手協会の資格証明書を所持する者とし、資格種別について
写真等を添えてあらかじめ届出て承諾を受けること。
(4) ガス圧接の施工中は、ガス圧接部の管理状況について記録し、施工後、管理結果を圧接部管理
報告書により報告すること。
(5) 現地における施工確認については、監督員の指示を受けること。
8-6-6 機械式継手
(1) 機械式継手の継手種別・工法は、継手位置に応じた疲労性能や、継手位置でのかぶりの大
きさ、鉄筋のあきを考慮して選定し、メーカー・仕様および性能等についてあらかじめ届出
て承諾を受けること。
(2) 機械式継手の施工および品質管理は、機械式継手の設計・施工に関する十分な専門知識と
業務経験を有する技術者により行うこと。
(3) 機械式継手の品質管理は、付属書8-3 によること。
(4) 施工にあたっては、使用する機械式継手の技術資料等に定められた施工方法・品質管理方
法、および継手位置のかぶり、あき等を記載した施工計画書を作成し、あらかじめ届出て承
諾を受けること。なお、ネジ式の機械式継手を使用する場合は、付属書8-3 に示す接合する
鉄筋の状況に応じた継手タイプについて、どのタイプを使用するかを施工計画書に明示する
こと。
(5) 機械式継手の施工中は、継手部の管理状況について記録し、施工後、管理結果を機械式継
手管理報告書により報告すること。
(6) 現地における施工確認については、監督員の指示を受けること。
8-6-7 フレア溶接
(1) フレア溶接工はJIS Z 3801「手溶接技術検定における試験方法および判定基準」並びにJIS Z 3
841「半自動溶接技術検定における試験方法および判定基準」において適用構造物のフレア溶接姿
勢、板厚、裏当金の有無に応じた資格を有するものとする。なお、フレアV 形溶接では、板厚につ
いて鉄筋径D16 までは薄板以上、鉄筋径D32 までは中板以上の資格とする。
(2) フレア溶接工については、名簿および資格証明書の写しをあらかじめ届出て承諾を受けること。
(3) フレア溶接の品質管理は、付属書8-4 によること。
(4) フレア溶接の施工中は、フレア溶接部の管理状況について記録し、施工後、管理結果をフレア溶
接管理報告書により報告すること。
(5) 現地における施工確認については、監督員の指示を受けること。
8-6-8 コンクリート工
(1) 運搬
ア) コンクリートの運搬は、材料分離のできるだけ少ない方法によること。
イ) コンクリートは、すみやかに運搬して打込むこと。
ウ) 練り混ぜてから打ち終わるまでの時間は、原則として外気温が25℃を超えるとき1.5 時間、2
5℃以下のとき2 時間を超えないこと。
(2) ポンプ圧送
ア) コンクリートのポンプ圧送にあたっては、所要の品質のコンクリートが得られるように、コ
ンクリートのポンプ圧送性を考慮し、コンクリートポンプの機種、輸送管の径、配管の経路な
どを決めること。
イ) コンクリートポンプの機種および台数は、圧送負荷、吐出量、単位時間当りの打込み量およ
び施工場所の環境条件等を考慮して定めること。
ウ) コンクリートの圧送に先立ち、コンクリート中のモルタルと同程度の配合のモルタルを圧送
して、コンクリート中のモルタルがポンプなどに付着して少なくならないようにすること。
エ) コンクリートの圧送に先がけて圧送したモルタルは、型枠内には打込まないこと。
(3) 打込み
ア) コンクリートの打込みにあたっては、打込み体制、ポンプ車の配置と台数、コンクリートポ
ンプ配管投入口の位置、照明設備、打込み順序、打込み速度、打重ね時間間隔等について詳細
な計画を行い、施工計画書により承諾を受けること。計画にあたっては、打込みに必要な鉄筋
のあきを確保するように留意すること。必要最小限の範囲で鉄筋を移動させてもよいが、打込
み後に設計図どおりに戻すことを原則とする。なお、移動した鉄筋を戻すことが施工上困難な
場合は、移動後の鉄筋の位置について施工計画書により承諾を受けること。
イ) コンクリートの打込みに先立ち、型枠内の雑物等を取り除くなど清掃すること。
なお、施工管理者は、コンクリート打込み前に、型枠内に雑物等がないことを確認すること。
ウ) コンクリートを打込む前および打込み中に、型枠および支保工に異常がないことを確認する
こと。
エ) コンクリートの投入高さは原則として1.5m 以下とするとともに打込み位置を適宜移動させ、
材料分離を生じさせないこと。
オ) コンクリートの打込み作業にあたっては、コンクリートポンプ配管投入口と充填状況の目視
確認のため、適切な鉄筋のあきを確保するとともに、照明設備等の準備を行うこと。また、鉄
筋のかぶりや鉄筋が移動しないように適切な処置を講ずること。
カ) 鉛直部材と水平部材を連続して打込む場合には、沈下ひび割れを防止するため鉛直部材の沈
下が終了してから水平部材の打込みを行うこと。
キ) コンクリートの打込み中、表面にブリーディング水がある場合には、これを取り除いてから
コンクリートを打込むこと。
(4) 締固め
ア) コンクリートの締固めは、内部振動機を用いることを原則とし、十分締固めを行い密実にす
ること。
なお、一層の打込み高さは一般に40cm 以下、内部振動機の挿入間隔は一般に50cm 以下を標準
とする。
イ) コンクリートの打ち足しを行う場合は、内部振動機を下層のコンクリート中に10cm 程度挿入
し、上層と下層のコンクリートが一体となるように施工すること。
ウ) 自己充填性を有する高流動コンクリートを用いる場合も、充填性を確実にするため、内
部振動機等を適切に用いるのがよい。
(5) 表面仕上げ
ア) スラブ軌道の場合、スラブを直接支持する部分の表面仕上げは、所定の高さに対して0 ~-1
0mm を限度とする。
イ) 仕上げ作業後、コンクリートが固まり始めるまでの間に発生したひび割れは、再仕上げまた
はタンピングにより、これを取り除くこと。
(6) 養生
ア) コンクリートは、その強度、耐久性、水密性等の所要の品質を確保するために、打込み後の
一定期間を硬化に必要な温度および湿度に保ち、低温、高温、急激な温度変化、乾燥、荷重、
衝撃等の有害な作用の影響を受けないように、十分に養生すること。
イ) コンクリートの露出面は、打込み後養生用マット、布等を濡らしたもので、これを覆うかま
たは散水、湛水を行い、湿潤状態に保つこと。湿潤状態に保つ期間は、表8-4 を標準とする。
表8-4 湿潤養生期間の標準
日平均気温 普通ポルトランドセメント 混合セメントB種 早強ポルトランドセメント
15℃以上 5 日 7 日 3 日
10℃以上 7 日 9 日 4 日
5℃以上 9 日 12 日 5 日
(7) 打継目
ア) 打継目を設ける場合には、構造物の強度、耐久性および外観を害さないように位置、方向、
および施工方法を定め、あらかじめ施工計画書により承諾を受けること。
イ) 打継目は、できるだけせん断力の小さい位置に設けること。
ウ) コンクリートを打継ぐ場合は、打継目面のレイタンス等品質の悪いコンクリートを取り除き、
チッピング等により面を粗にした上で、吸水させること。
(8) コンクリートの品質管理
ア) 工事中は、コンクリートの種別ごとに表8-5 に定められた試験を行うことを標準とする。
表8-5 コンクリートの品質管理試験
(a) 普通コンクリート
試験の種類 試験回数 試験方法
スランプ 150m3ごとに1 回あるいは少なくとも1 日1 回行う。 JIS A 1101
空気量 150m3ごとに1 回あるいは少なくとも1 日1 回行う。
JIS A 1116
JIS A 1118
JIS A 1128
圧縮強度 150m3ごとに1 回あるいは少なくとも1 日1 回行う。 JIS A 1108
塩化物イオン量
海砂を使用する場合は2 回/日、その他の場合は1 回
/週行う。
単位水量
コンクリートの打込み前に1 回、午前中から打込み
を開始した場合は午後1回、少なくとも150m3 ごと
に1 回、その他監督員の指示があった時に行う。
付属書8-5 による。
(注)・打込むコンクリートが少量で、かつ列車運行および旅客公衆に影響を与える重要構造物以外は、
監督員に確認の上これによらなくてよい。
・単位水量試験については、監督員の指示があった時に速やかに計測できるようにしておくこと。
(b) 高流動コンクリート
試験の種類 試験回数 試験方法
スランプフロー
150m3 ごとに1 回あるいは少なくとも1
日1 回行う。(自己充填性を有する場
合は、最初の運搬車3~5 台までは連続
して行う。)
JIS A 1150
空気量
150m3 ごとに1 回あるいは少なくとも1
日1 回行う。(自己充填性を有する場
合は、最初の運搬車3~5 台までは連続
して行う。)
JIS A 1116
JIS A 1118
JIS A 1128
圧縮強度
150m3 ごとに1 回あるいは少なくとも1
日1 回行う。
JIS A 1108
塩化物イオン量
海砂を使用する場合は2 回/日、その他
の場合は1 回/週行う。
ノンブリーディングの場合
は付属書8-6 による。
単位水量
コンクリートの打込み前に1 回、午前
中から打込みを開始した場合は午後1
回、少なくとも150m3 ごとに1 回、お
よび監督員の指示があった時に行う。
付属書8-5 による。
自己充填性
(自己充填性を規定
した場合のみ)
最初の運搬車3~5 台までは連続して行
うとともに、50m3ごとに1 回行う。
JSCE-F 511
(注)・打込むコンクリートが少量で、かつ列車運行および旅客公衆に影響を与える重要構造物以外は、
監督員に確認の上これによらなくてよい。
・単位水量試験については、監督員の指示があった時に速やかに計測できるようにしておくこと。
イ) コンクリートの品質管理試験終了後は、すみやかに、試験結果をコンクリートの品質管理記録に
より報告すること。
ウ) 付属書8-1 で示したアルカリシリカ反応抑制対策を行う場合で、アルカリ総量を規制する対策
および混合セメント等による対策を実施する場合は、納入時、運搬車ごとに、セメントの種類およ
び単位セメント量を投入記録により報告すること。
エ) コンクリートの品質管理については、監督員から指示された場合は、現地において施工確認を受
けること。
8-6-9 寒中コンクリート
日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、寒中コンクリートとしての施工を行うこと。
施工にあたっては、コンクリートを凍結させずに、所要の品質を得るため次によること。
(1) コンクリートの材料は、凍結しているか、または氷雪の混入している骨材はそのまま用いない
こと。
(2) 打込み時のコンクリート温度は、原則として5~20℃とすること。
(3) コンクリートの打込みにあたっては、鉄筋、型枠等に付着した氷雪を取り除くこと。
(4) 打込み終了後は、コンクリートが凍結しないよう保温養生、給熱養生等により十分に保護し、
特に風を防ぐこと。また、養生中はコンクリート表面の温度は約10℃以上に保つこと。
8-6-10 暑中コンクリート
コンクリートの打込み時における気温が30℃を超える場合には、暑中コンクリートとして施工す
ること。また、日平均気温が25℃を超える時期に施工する場合も、暑中コンクリートとしての注意
をもって施工すること。
(1) コンクリートの材料は、コンクリートの温度ができるだけ低くなるようにすること。
(2) 配合は、単位セメント量、単位水量をできるだけ少なくすること。
(3) 練りまぜたコンクリートは、1.5 時間以内に打込むこと。
(4) 打込み時のコンクリートの温度は、35℃以下とすること。
(5) コンクリートの打込みは、コールドジョイントが発生しないように迅速に行うこと。
(6) 打込み終了後は、すみやかに養生を開始し、直射日光、風等を防ぎ、コンクリート表面を乾燥
から十分保護すること。
8-6-11 無収縮モルタル
(1) 無収縮モルタルを用いる際には、配合をあらかじめ届出て承諾を受けること。なお、無収縮モ
ルタル(耐震補強工充填材は除く)の品質は表8-6 を標準とする。
表8-6 無収縮モルタルの品質規格と品質管理試験
性質 規格値
品質管理
試験回数
試験方法
ブリーディング
ブリーディング
率0%

JIS A 1123(コンクリートのブリーディン
グ試験方法)に準じて行う。
圧縮強度
材齢28 日強度
40N/mm2 以上
1 日1 回
(施工条件下において養生したものについ
て確認する)
JIS A 1132(コンクリートの強度試験用供
試体の作り方)に準じて作成した供試体で
JIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験
方法)に従って行う。
コンシステンシー
5~12 秒
(J14 ロート)
午前、午後の
第一バッチで
各1 回
JSCE-F 541(充てんモルタルの流動性試験
方法)による。
凝結時間
始発1 時間以上
終結10 時間以内

ASTM-C403T(プロクター貫入抵抗針を用い
るコンクリートの凝結試験方法)に準じて
行う。
無収縮性
材齢7 日で収縮
してはならない

JSCE-F 542(充てんモルタルのブリーディ
ング率および膨張率試験方法)による。
塩化物イオン量 0.30kg/m3 以下 1 日1 回 付属書8-6 による。
(2) 無収縮モルタルの打ち込み時は密実かつ平滑に仕上げ、少なくとも3 日間5℃以上に保ち、湿潤
養生すること。
(3) 無収縮モルタルの品質試験終了後は、すみやかに、試験結果を無収縮モルタルの品質管理記録に
より報告すること。
(4) 無収縮モルタルの品質管理については、監督員から指示された場合は、現地において施工確認を
受けること。
8-7 支承工
(1) 両面を鋼板で補強したゴム支承は、付属書8-7 を満足すること。
(2) ストッパー、ゴム支承の製作にあたっては、製作・検査方法および塗装等に関する品質管理要
領を定め、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(3)支承およびストッパーは、設置対象橋脚、固定可動の区別、移動方向を確認して所定位置に正確
に据付けること。
(4) 支承工は、支承およびストッパー据付け後に検測を行い、桁架設前に検測結果を支承およびス
トッパー据付け検測記録により報告すること。
(注)「支承およびストッパー据付け検測記録」とは、支承およびストッパーの据付け高さ、位置、
水平度等について、設計図書と照合した結果を合わせて記載した資料をいう。
(5)支承台座およびストッパー周辺の後埋めは、無収縮モルタルまたは無収縮コンクリートを使用し
て密実かつ平滑に仕上げ、少なくとも3 日間5℃以上に保ち、湿潤養生すること。
8-8 防水工、接合工
(1) 防水工、接合工の施工にあたっては、止水性、排水性等に十分留意し、材料、構造、施工方法
を定め、あらかじめ施工計画書により承諾を受けること。
(2) 防水工および水密性が要求される接合工は、工事が完成後、しゅん功検査までに、受注者の責
任に帰する防水に対する品質保証期間を保証書により報告すること。
(3) 防水に対する品質保証期間は10 年以上とし、品質保証期間の起算日は工事目的物の引渡し日と
する。
(4) 保証対象は、地上部のコンクリート構造物およびプレストレストコンクリート構造物の防水工、
接合工とする。
8-9 施工の許容差・基準
8-9-1 型枠組立、鉄筋組立
型枠組立、鉄筋組立の許容差・基準は表8-7 を標準とする。
表8-7 型枠組立、鉄筋組立の許容差・基準の標準
検測項目 許容差・基準
鉄筋本数
数量が設計図書どおりで、間隔と配置状況が設計図書と著しく異ならな
いこと。
最外縁鉄筋のかぶり
許容差:(マイナス側)付属書8-8 による(注1)
(プラス側)+20mm(注2)
有効高さ 許容差(マイナス側):設計寸法の3%または30mm のうち小さい方の値
(注1) スラブ上面、梁の最上層上面を除き、通常の環境で設計かぶりが30mm の場合と凍結融解
作用の影響を受ける環境で設計かぶりが40mm の場合は、マイナス側を許容しない。
(注2) JES工法における中壁・中床のプラス側は上限を設けない。
8-9-2 コンクリートの品質管理
(1) コンクリートの品質管理試験の許容差・基準は表8-8 を標準とする。
(2) 試験の結果、表8-8 を満足しない場合には、そのコンクリートを型枠内に打込まないこと。
(3) 単位水量が表8-8 を満足しない場合には、前回の試験後に打込まれたコンクリートに対し、処
置方法を届出て承諾を受けること。また、処置後すみやかに結果を報告すること。
(4) 単位水量については、承諾した配合の単位水量に10kg/m3 を加えた値、または単位水量の上限値
(水中コンクリートの場合を除き、粗骨材の最大寸法が20~25mm の場合175kg/m3、40mm の場合1
65kg/m3)のうち小さい方の値を警告値とし、これを超えた場合には、原因を調査のうえ、次のコ
ンクリートの練り混ぜまでに改善を図り、結果をすみやかに報告すること。また、その場合、表8
-5 に示す単位水量試験の回数を、原則として各運搬車ごとに1 回とする。
(5) アルカリシリカ反応抑制対策を実施する場合は、単位セメント量およびセメントの種類につい
て、承諾した配合計画を満たすことを確認すること。
表8-8 コンクリートの品質管理試験の許容差・基準の標準
品質管理試験項目 許容差・基準
スランプまたはスランプフロー 承諾した配合計画を満足すること。
空気量 配合条件を満足すること。
圧縮強度 JIS A 5308 の規定による。
塩化物イオン量 0.30kg/m3以下
単位水量
承諾した配合の単位水量に20kg/m3を加えた値、または単位水
量の上限値に10 kg/m3 を加えた値(水中コンクリートの場合
を除き、粗骨材の最大寸法が20~25mm の場合185kg/m3、40mm
の場合175kg/m3)のうち小さい方の値以下
自己充填性
(自己充填性を規定した場合のみ)
JSCE-F 511 の規定によることとし、配合計画時に設定した自
己充填ランクを満足すること。
8-9-3 無収縮モルタルの品質管理
無収縮モルタルの施工中の品質管理試験にあたっては表8-9 を標準とする。
表8-9 無収縮モルタルの品質管理試験の許容差・基準の標準
品質管理試験項目 許容差・基準
コンシステンシー 承諾した配合計画を満足すること。
圧縮強度 JIS A 5308 の規定に準じる。
塩化物イオン量 0.30kg/m3以下
8-10 コンクリート表面状態の検査
版桁、T桁、合成桁、高架橋、橋台、橋脚、ボックスラーメン、擁壁(重力式擁壁を除く)、高
欄等のコンクリートの表面状態について、次の検査を行うこと。
(1) 検査は、表8-10 にしたがって行うこと。なお、これにより難い場合は、あらかじめ届出て承諾
を受けること。
(2) 検査は、型枠を取外した後に行うものとする。また、必要に応じて、その都度検査を追加して実
施すること。
(3) 打音検査は、表8-10 に示したすべての検査実施部位で行うこととし、ハンマー等によりコンク
リート表面を打撃すること。なお、1 箇所(50cm 四方)当り3 回以上を目安に打撃すること。
(4) 打音検査の時期は、「8-10 コンクリート表面状態の検査 (2)」に示したほか、「8-6-8
コンクリート工 (6)」に示す所定の養生期間を確保した後とする。
表8-10 コンクリート表面状態の検査
(5) 打音検査の結果、打撃音が清音の場合は健全とし、濁音の場合は変状または欠陥のあるコンクリ
ート表面とすること。
(6) 探査機による非破壊検査は、表8-10 に示した検査実施部位で行うこととし、各部位の最外縁鉄
筋と直交する方向に1m 以上の長さを目安に測定を行う。
(7) 探査機による非破壊検査の結果、かぶり厚さの測定値が25mm 未満(凍結融解作用の影響を受ける
環境では35mm 未満)の場合には、かぶり厚さ不足とすること。なお、探査機の精度により、別の基
準値を設ける場合には、あらかじめ届出て承諾を受けること。
(8) 探査機による非破壊検査を表8-10 に示した範囲で行った結果、かぶり厚さ不足箇所が発生した
場合には、当該構造物すべての箇所で、探査機による非破壊検査を行うこと。
(9) 検査を行った箇所およびその結果を記録し、すみやかに報告すること。なお、記録には探査機か
らの出力帳票を添付することを原則とする。
(10)検査の結果、有害なひび割れ・変状・欠陥等の不具合が認められた場合は、無断で補修すること
なく、対処法について監督員の指示を受けること。なお、補修とは、型枠取り外し後にコンクリー
ト表面に手を加えるすべての行為(化粧なども含む)をいう。対処する場合は、施工計画書を届出
て承諾を受けた後に行うこと。対処後は、すみやかにその結果を記録して報告すること。
(11)コンクリート表面状態の検査については、監督員から指示された場合は現地において施工確認を
受けること。
8-11 合成短繊維補強コンクリートによる剥落防止
(1) 合成短繊維添加によるコンクリート片の剥落防止対策を実施する箇所は、旅客、一般公衆、列車、
車両等に危害を及ぼす恐れのある構造物、部材、部位を対象とし、表8-11 を標準とする。
検査項目 検査方法 検査実施箇所
豆板、コールドジョイ
ント、変色、ひび割れ
有無
至近距離からの
目視検査
すべての部位
空洞、浮き、ひび割れ
有無
打音検査
場所打ちで施工した水切り部、場所打ち高欄の外側面(地
覆含む)、電柱基礎部、桁受け部横梁(ゲルバー構造)、
張出し部横梁(張出し構造)、部材接合部、打継ぎ部、目
地部、コンクリート表面変色部、コンクリートが浮いてい
る箇所、ひび割れが生じている箇所、補修(部分補修含
む)箇所、駅構内(コンコース)、高架下の公衆通行の頻
繁な部分、線路や道路上空部、その他必要と認められる箇
所(付属書8-9 参照)
最外縁鉄筋のかぶり厚

探査機による
非破壊検査
構造物延長5m 程度毎に測定断面を設け、測定断面の各部
位に最低1 箇所以上の測定箇所を設ける。(付属書8-9参照)
表8-11 合成短繊維添加によるコンクリート片剥落防止対策の対象
コンクリート片の剥落防止対策の実施箇所 合成短繊維の性能
・コンクリート高架橋の上層、中層の梁およびスラブ
・コンクリート桁およびプレストレストコンクリート桁、合成桁
・場所打ち施工する地覆および高欄
・ボックスカルバートの上床版および中層版
・橋脚の張出し部
付属書8-10 による。
(2) 合成短繊維補強コンクリートには、繊維添加量、攪拌時間等をあらかじめ付属書8-10 に示す試
験方法により確認されたものを用いること。
(3) 合成短繊維は、空袋等により使用数量の記録を行い、コンクリート打込み後、すみやかに報告す
ること。
(4) コンクリートの品質管理として圧縮強度試験に用いる供試体は、合成短繊維添加後のコンクリー
トから作成すること。
なお、その他の品質管理試験は、合成短繊維添加前のコンクリートについて行うこと。
8-12 施工記録
次の資料を届出または報告すること。
なお、届出を行う資料については承諾を受けるものとする。
(1) 型枠組立検測記録(報告)
(2) 鉄筋規格証明書(報告)
(3) 鉄筋組立検測記録(報告)
(4) 圧接部管理報告書(報告)
(5) 機械式継手管理報告書(報告)
(6) フレア溶接管理報告書(報告)
(7) 形状、寸法の記録(報告)
(8) コンクリートの品質管理記録(報告)
(9) 合成短繊維の使用数量記録(報告)
(10) コンクリート表面状態の検査記録(報告)
(11) 無収縮モルタルの品質管理記録(報告)
(12) 支承およびストッパーの据付け検測記録(報告)
(13) 防水工、接合工の保証書(報告)
(14) 品質を証明する資料(施工確認の結果、疑義が生じた場合)(届出)
(15) コンクリートの処置方法(コンクリートの単位水量が表8-5 を満足しない場合)(届出)
(16) コンクリートの処置報告書(コンクリートの単位水量が表8-5 を満足しない場合)(報告)
(17) コンクリートの調査および改善報告書(コンクリートの単位水量が警告値を超えた場合)(報
告)
(18) 不具合に対する施工計画書(届出)
(19) 対処結果報告書(報告)
8-13 工事写真
次の項目が確認できる写真を報告すること。
(1) 型枠組立検測状況(報告)
(2) 鉄筋組立検測状況(報告)
(3) 鉄筋圧接部管理状況(報告)
(4) 機械式継手管理状況(報告)
(5) フレア溶接部管理状況(報告)
(6) 形状、寸法の測定状況(報告)
(7) コンクリートの品質管理状況(報告)
(8) 無収縮モルタルの品質管理状況(報告)
(9) 支承およびストッパーの据付け検測状況(報告)
(10) 不具合対処施工管理状況(報告)

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